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4月 13th, 2012

インヒビション 神経の最大限の働き

今、私の大好きな本、「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門」を開いたら、
衝撃的な文章に出会ってしまいました。

シェリントンは言っている
「ある行為を抑制(インヒビション)することは、その行為に集中することと同じだ。抑制(インヒビション)は、神経が最大限に働く〔積極的な〕活動なのである」

なんだか、がつんと一発食らったような。

ちょうど「ああ、あれしなくちゃ、これしなくちゃ」と、時間を気にしつつソワソワしていたところだったので。

この文章、ほんとに、ほんとに、そうですよね!!!

インヒビションのない普段、
私たちって、一生懸命になってるつもりが、盲目になっているだけだったり、
がんばっていると思っているけれど、実は無駄な事をいっぱいやっていたり
「やってる!!!」って力説したくなるときほど、
自分の中で無理やり感を感じて、眼をつぶって力走するような、そんな状態だったりする。

インヒビションは、「しない」=「とめる」って勘違いされやすいけれど
インヒビションは 「こう!!」と思っていた認識・意識活動から
「こう!!」を取り除いて、
広い意識で状況を見渡すことができるようにしてくれるようなもの。

習慣的なジャッジメントや反応を取り除き、
その時々の状況にあった反応を選べるように土台を作ってくれるようなもの。

インヒビションすることによって、視野が広がり、意識が鮮明になり、集中力が増し、自分の中心が定まる。
自分と外とが一体であるような、
自分と外の区別がついて安心するような、
なんか、いつもと違う、そんな空気がやってくる。

そんな状況では、いつもと違う答えが自然と生まれたり、
全然違う反応でコミュニケーションをしていたり、
すっごく気になるであろう人の目が全然気にならなくなったり
こうでなくちゃという観念からするりと自由になれたりする。

開放であり、集中。

それを

「神経が最大限に働く〔積極的な〕活動なのである」

という言葉が、一見「静か」なこの状態は、実はとても活発な状態なのだということを教えてくれた。

いつもの習慣的な状況と間逆。
きっと、習慣的にただパターンで反応しているとき、私の身体は反応しすぎで、私の脳みそはグーグーと眠りこけている。

というか、ほぼ、毎日、眠りこけている。単純な毎日のリピート反応。
あんまり、神経を使っていないんだな。

もうすこし、脳みそを使って、
開放され、集中し、自由な選択ななかで生活することを楽しみたい。

と、思ったら、ボケーとした顔に、イキイキと微笑みがやってきた。
「ちゃんと、観る・選ぶ」という姿勢がやってきたんだな、と思った。

インヒビションは、無感情になることでもない。
インヒビションによって、自然と幸福感が増したりもするんだよね。