Archive for 4月 30th, 2014

4月 30th, 2014

アレクサンダーテクニークの軸

身体・心、両方をひっくるめて、分けることができない「自分」
その「自分の使い方」を学ぶレッスンが、アレクサンダーテクニーク。

アレクサンダーテクニークのレッスンには様々な方が参加されます。
音楽家・俳優・治療家・武道家・介護士・営業マン・教師・プログラマー・エンジニア・OL・主婦・学生・子供…

職業的スキルアップを望む人
精神的緊張を緩和したい人
身体的苦痛を減らしたい人
趣味やスポーツの能力を向上させたい人
コミュニケーションを改善したい人
自分自身への理解を深めたい人
身体の構造に興味のある人

様々な望みや興味をもって、アレクサンダーテクニークのレッスンにいらっしゃいます。

そうなると、アレクサンダーテクニークが扱う分野って、どこからどこまでだろう??と、その範囲を広大に感じます。

自分個人についての改善だけではなく、自分個人の使い方が、社会、世界への影響力として発展していく可能性も見えてきます。

扱う範囲はとてつもなく広げることができそうですが、
何がアレクサンダーテクニークなのかという基礎となる部分には
「プライマリーコントロール」というものがあるので、アレクサンダーテクニークってなんだろう??と迷子になることはないように思います。(でも、昔はよく迷子になりました)

プライマリーコントロールというのは、首・頭・胴体…つまり人間の中心軸にあたる部分の使い方が、心身全体に影響を及ぼしているというシステムのことです。

頭・首・胴体をギュッと押しつぶすような姿勢でいれば、動きにくい……
身体が動きにくいだけではなくて、思考や感情なども動きにくくなるかもしれません。

頭・首・胴体が解放され、ちょうどよい緊張と弛緩でバランスがとれていれば、自分全体も機能的でいられる。

そういった、頭・首・胴体(体の中心)の関係性によって、心身を含めた自分全体の機能性に影響を及ぼす原理を、アレクサンダーはプライマリーコントロールとよびました。

なので、肩こりでも、膝の痛みでも、苛立ちでも、なんでもまずは
プライマリーコントロールをケアする……というのが、アレクサンダーテクニークです。
すごいシンプルですよね。

首・頭・胴体を中心とした軸の関係性をバランスの良いものにすれば、
心身全体の機能性があがる。
機能性がアップすれば、自分の能力を発揮しやすくなる。
使い方が悪いゆえに起こる機能不全、健康被害を防止できる。
部分的に膝を…腰を…心を…とケアするのではなく、自分全体のケアをして、自分全体の機能向上していこう…そういうアプローチです。

自分全体にアプローチをするので、
「右足をケアしたら、こんどは左足に負担がきた」など
部分的ケアをした結果、ほかの部分に支障をきたすということも、防げます。
背骨などの軸を大切に、身体の解放を大切に、というのは
接骨院や体操などにもあると思うのですが、
それらと大きく違うのは、アレクサンダーテクニークの場合、普段の活動のなかで自分をどう使うのかということを学んでいる点です。

普段の生活のなか、人生のなかで、
自分のプライマリーコントロールを、自分でケアする。
調和を持ちながら動き、考え、反応していくということを学んでいます。

よくよく考えれば、私たちは自分の心身の使い方を学校では習いません。
きょうつけ・背筋をまっすぐ・胸を張って・顎を引いてなど、姿勢に関することを指導されることはありますが、
それは自分全体の調和に基づいた指導ではなく、
あくまでも見かけ上「良さそう」だと考えられているものが多いです。

その教わった姿勢のために腰痛を起こしたり、呼吸の動きを阻害していらっしゃるかたもいます。(これも、部分的ケアのためにおこる弊害といってもよいかもしれないです)

アレクサンダーテクニークは、自分の使い方を、自分全体にとって機能的で健全である状態に改善してくれます。

それは、自分で、行います。
自分で、自分のプライマリーコントロールをケアできるようにレッスンを積んでいきます。

どんな職業の人も
どんな悩みであっても
アレクサンダーテクニークのアプローチは
「プライマリーコントロール」の在り方を改善することで
「自分の使い方」を改善するという基本原理があります。

それは、あらゆる問題に有効に働きかけてくれる、
とっても使い勝手のよいツールです。

どんな問題も「解決できる」とまではいえないかもしれません。
でも、どんな問題の「改善の基礎」としては役にたつことがあると思います。

4月 30th, 2014

からだとこころ 分けることはできない

前回の投稿ともつながりますが、
アレクサンダーが心身は分けられないと言っていること、つくづく本当だなあ…と感じます。

世の中には
「身体の」技術・トレーニング
「意識の」技術・トレーニング
など、わかれているものもありますが、だからといって、
身体だけ・意識だけでトレーニングができるわけではありません。

アレクサンダーは「身体が優勢」とか「精神が優勢」ということはできるかもしれないけれど、分けることは決してできないと、本で説明していたと思います。

アレクサンダーテクニークを
身体の使い方
意識の使い方
とわけずに
「自分の使い方」と呼ぶには、こうした背景があるからですが、もしかしたら「自分の使い方」とよんだって、「ああそれは自分の体の使い方だな」とか、「自分の心持ちのことね」とか、人によってイメージするものがあるかもしれません。

私はいま、この文章を作成するために、頭で考え、身体でタイプをしています。
文章を考えるというのは、意識の働きでしょうか、脳という身体の働きでしょうか。

深く考えるとわけがわからなくなります。
私というものを、意識と身体に分けて考えることは、とても難しいです。

とにかく…アレクサンダーは考えたり、何か行為をするということは、分けることのできない「心身活動」だと言っています。
そして、レッスンをしていくと、ほんとにそうだなあ!と実感し、
私自身を分けることもできないし、アレクサンダーテクニークを、身体の使い方・意識の使い方なんて分けることができないものだ!と体感します。

4月 30th, 2014

自分の持っているものを出しやすくするツール

アレクサンダーテクニークは、ツールだと、思っています。

「自分をどう使うのか」という基礎についてレシピ。

自分の中にあるパッションやイキイキさをブロックせずに流れさせてくれるために、とても役立つものです。

アレクサンダーテクニークそのものが、イキイキさをくれているのではなく、その人の内側にあるイキイキさを邪魔しないでいられるようにしてくれる「自分の使い方のレシピ」だと思うのです。

だから、アレクサンダーテクニークをやれば表現豊かになるとか、快活になるとかいうわけではないと私は思っています。

表現したいものや、快活さは、あくまでその人の内側にあるもの。

アレクサンダーテクニークによって、その人の持っているものを邪魔せずに使える…だけではないでしょうか。

(逆に、元気がないときだって、アレクサンダーテクニークによって、自身をサポートしながら元気のなさ・やる気がないことを体験することもできると思います。
ありありと不快感を実感して「きゃーー!」なんて時もあるけれど。)

アレクサンダーテクニークの原理についてクリアになること
自分の行為の目的や、プロセスについてクリアになること
行為の中でアレクサンダーテクニークを使うには両方が大切。

演奏・話す・踊る・介護する…など
具体的なことにアレクサンダーテクニークを使う練習をする
「アクティビティレッスン」では、
アレクサンダーの原理だけではなく、
望みや行為についても明確にしていくお手伝いをします。

具体的な行為において「自分を使う」ということについてワークをするとき、
そこを含めないわけにはいかないと感じます。

そこをやろうとしてるわけではないのだけど、
レッスンをしていると、「あなたはなにを望んでいるんですか?」
という原点に戻らざるを得ないことが多々あります。

そんなとき
「自分を使う」
ということと
「望み」
というものは、セットだなあ…と感じさせられます。

アレクサンダーテクニークの原理についてクリアになること
行為の目的やプロセスについてクリアになること

両方について、大事にしていきましょう。