Archive for ‘Book’

11月 27th, 2010

The Alexander Technique A Skill for Life

The Alexander Technique A Skill for Life という本をすこーしづつ読んでいます。

この本は、「音楽家のための アレクサンダー・テクニーク入門」 を書いたペデロ・デ・アルカンタラさんによる別の本。

数年前に購入したのだけど、英語なので読む気力がおきず、ほったらかしになっていたのでした。

ですが、数ヶ月前、「あれ?この作者”ペデロ・デ・アルカンタラ”って書いてある」と、やっと気づいたのです。
「音楽家のための アレクサンダー・テクニーク入門」は、アレクサンダー本の中でもおきにいりの1冊だし、目次をみたら面白そうなので、ゆっくりゆっくりゆっくり・・読み始めました。
英語の勉強を兼ねて。

読み進めていると、とてもよい本で、ところどころ、「じわーん」・・・と感じ入ってしまいます。

アレクサンダーテクニークに関する事前の概念を持たないで
オープンマインドになり、
アレクサンダーテクニークに関する知的な理解を開放させて、
レッスンの体験そのものから、自然にアレクサンダー原理が流れるよう、
レッスンを経験しましょう・・

という様なことが書かれていて、読んでいるだけで、いい気持ち。
(ちなみに訳はテキトーです。私の頭のなかではこんな感じで読んでいるという雰囲気です。誤訳があるかも。)

「ああ、そうか、
事前に頭でわかっている必要はないんだな、
まっさらな状態から、レッスン自体が私に新しい体験を与えてくれる。
私に体験が訪れてくれることを受け入れて、
私のシステムが動きだしてくれることを許して、
そのときそのとき、レッスンごとに、新しい体験と理解があるんだなー・・・」

と、ふわりと何かから開放されて、新鮮な生命感が訪れるような、そんな気になってきます。
「今」を経験することが色濃くなって、でも広々していて、たくさんの繊細な動きの中にいる、そんな感じ。

この人のアレクサンダーテクニークの説明を読んでいると、それだけで、不要な努力や準備から開放されるよう。

頭で知っていることだけど、ハートに響いてくるような、
アレクサンダーがいうところの’Self’全体に響いてくるような、
そんな説得力。

他にも読み進めているアレクサンダーの本があるのですが
(こちらもゆっくり、ゆっくり)
こちらの本は知的好奇心が刺激される感じはあるものの、体全体で「うんうん」という感じはあまりないのです。

なので、この本が心身に響くのは、ペデロさんの伝達力によるものなのかな?なんて思ったり。

現在、邦訳出版されているペデロさんの「音楽家のための アレクサンダー・テクニーク入門」は、タイトルから「音楽家だけのもの」と感じるかもしれません。
けれど、決して音楽家のためだけの本ではありません。
具体例として出くるケースは音楽家が体験するような事例なので、読者のメインターゲットは音楽家なのでしょうが、音楽家のものだけにしておくのは、もったいないです。
コンテンツの内容や説明がとても丁寧だと思います。

今私が読んでいる The Alexander Technique A skill for life  の目次には、
・感情
・ヘルス&ウェル・ビーイング
・スポーツ&エクササイズ
なんていう項目がふくまれていて、読者のターゲットはもっと広くなっています。

パフォーマーでもミュージシャンでもない普通の人である私は、
この本のタイトル「A Skill for Life」に惹かれて、購入しました。

購入してから読もうと思うまで時間がかかってしまったけど、やっと少しづつ読み始めて、この先を読むのも楽しみです。
読み終わるのはいつになるやら・・・ですが。

4月 4th, 2009

アレクサンダーレッスン 本・言葉との相性

先日
「”頭が胴体から離れていく” というのがわからない」
という質問をうけまして「え??」
と、ちょっと戸惑いました。
 
(私、そんな説明したことあったっけ?)
 
アレクサンダー教師は、言葉の使い方に気をつけることが多々あります。
なので、その『頭が胴体から離れていく』というのが、何を示しているのかはわかりますが、それは
(私だったら、そう言わない)
という表現だったんです。。
 
今だからこそ、「頭が胴体から離れていく」が何を示しているのかわかるので(ビギナーの頃よりは・・・)
「それは、こういうことだよね」と脳みそが自動翻訳をして、
そんな体験を、私自身に起こしてくれるかもしれないけれど、
ビギナーだったころの私には、確実にうまくいかない表現だと思います。
逆に、緊張して、「頭が胴体に近づいていく」が起こりそうです。

で、私はそう説明したことはないと思うので、どこでその言葉を知ったのかなと思ったら
アレクサンダーの本に書いてあったようなんですね。
ああ!なるほど! と。
 
確かに、その本に書いてあることは間違っていない。
私はこの本を書いている先生をとても尊敬しているし、本もオススメできる良い本だと思っています。
本の該当のページを見ながら思いました。
「・・・そうだよね、間違ってないよね。 そのとおりだよね・・・。
だけど、この言葉がそれを起こしてくれるかは、やっぱわかんないよね・・・。」
その表現が、その方にはぴったりではなかっただけのことだと思うのです。

じゃあ「本を読まないほうがいいよ」ということではなくて、
「本」を読んで復習できたり、思い出したりすることができると便利なんだろうなーと思って、
違う本を提案してみました。

その本には
「頭が胴体から離れる」ではなくて
「頭が繊細に動く」という表現から始まって、動きを提示しています。

その方には、こっちの方があっていたようでした。

こんな風に、アレクサンダー・テクニークの原理は同じでも、
その説明の仕方・言葉の使い方によって、理解度が異なるという「言葉との相性」があると思います。

また、同じ言葉でも、声のニュアンス(黙読でも)でもだいぶ変わると思います。

「おすすめの本」を聞かれると、いまでも迷ってしまい
「この本はこういうところがよくって」
「この本はこういうよさがあって」
なんていくつもの本のいいところを紹介してしまい、逆に生徒さんに「うーーーーん」と余計選べなくて困らせてしまったりします。
(すみません・・オススメべたで)
きっと、「この本がオススメ!」と一点紹介するのが気持ちいいのでしょうが。。。
やっぱり、わかりません。
人と人 と同じように 本にもご縁と相性があるように思います。

もし、本を読みたいなら
「いろいろ読んでみたら?」
が正直なところです。
ほんと、おすすめをするのが苦手ですみません

たくさんの表現や言葉と出会って、だんだん、意味していることの正体みたいなのがはっきりしてきて、
最後は、『自分の言葉』にできるといいですね。

(でも、本だけではなくて、やっぱり体験が大事だと思いますが。)

その質問で、私も「なるほどなー」と学ばせていただきました。
ありがとうございます。

8月 27th, 2007

アレクサンダー・テクニーク入門―能力を出しきるからだの使い方

アレクサンダー・テクニーク入門―能力を出しきるからだの使い方 (実践講座)


「教えてくれる」本 という印象。
  

アレクサンダーテクニークの解説とか説明とか紹介といった感じよりは、「教えてくれる」本。
なんでアレクサンダーテクニークがよいのか、
どういう人たちが、どういう観点でこのワークを指示しているのか、
アレクサンダーテクニークとはどういうワークで、どういうことを大事にしているのか
“授業をしてくれている”、といった印象です。
  

私が人に勧めるという上で気に入ったのは、本に掲載されている写真を見るときに、それが「姿勢」であるとは考えないように注意を促している点や、
『役にたつヒントをいくつか』として、
・ストレスを抱えた主婦
・思いどおりにやりたいひと
・細部にこだわるひと
・姿勢にこだわるひと
など、
タイプ別へのメッセージがあることです。

アレクサンダーテクニークのレッスンを受けることができても、実際には、なかなか上手くいかないこともあります。
このメッセージは、みんなが罠にはまりやすい、「うまくいかない原因」に気づくよい助けになると思います。
こういうところが、『教えてくれる本』という印象を私に与えているのかも。
 
自分でできる実験が具体的に紹介されているところも、いい。
しかしながら、アレクサンダー・テクニークを、独学できるかどうかと言えば、それはやはり難しいと思います。
ただ、教師から実際にならわないと身体は楽にならないかといえば、それもまた別・・と、思います。
なので、興味のある方はぜひ読んで、実験してみてください。
 
この本の中で、私自身によかったのは、
 「アレクサンダー・テクニークにバタフライ効果がある」という一節。
ほんの些細な事が、大きな変化をもたらすというデリケートさを思い出させてくれるのに、とてもリアルで連続的で、部分と全体性をいっぺんに表現したすごい言葉!
今年、サラ・パーカーに出会うのが、待ち遠しいです。