感覚的評価はあてにならないのだから・・・

久々に、ジェレミーのクラスに顔を出しました。(ちょっとだけれど)

出席したのはボディシンキングのクラスで、あるアクティビティレッスンのあと、ジェレミーは脊柱起立筋の役割について話していました。
「まあ、その働きはわかったけれど、その情報を自分自身に使おうとする時に、感覚的評価を使いたくはないわけだから・・・今の情報をどうやって使えばよいのだろう?」
と、ジェレミーに聞きました。
(アレクサンダーテクニークでは、行為をリードするものとして感覚をあてにしません)
 
ジェレミーが言うには、
感覚はあてにはならないけれど、いい感じがするなとか、ラクになったなとか、そういうフィードバックは使えるわけで、それがあるからここにみんな習いに来ているんだ
 
と、いうような事を回答してくれた。
 
でも、私の中では「うーーーーん・・・」という感じ。
それはそうだけれども、
それと、アレクサンダーテクニークの原理を使うことは別なわけで・・・。

だって、感覚的に「変な感じ!」「え?これじゃ動けないよ」って感じる時だって、上手くいっていることはあるし
 
「楽だなあ」と感じる時に、逆にうまく言っていない事だってあるし・・・
 
そして休憩時間にジェレミーとちょっとその話の続きをした時に
「感覚的評価があてにならないというのは、行為のプロセスとして感覚を使わないということだよ」
と言われました。
 
はい。
それが私のそもそもの疑問の始まりで、だからどうしたらいいんだっていう話です!!
なんか振り出しに戻った気分。
 
ジェレミーが言いたいのは、こういうことかな?
「感覚は行為のプロセスとしては使わない。
けれど、やって来る感覚が”上手くいっている”とか”上手くいっていない”とかフィードバックをくれることはあって、
それを使ったっていいじゃん」
ええええ?なんか、それってどうなんだろう。
ええええ?
私の英語力がないばかりに、変な誤解をしているかもしれない。
というか、ジェレミーが言いたい本質は、そういうことではないと思う。
私は何か、ミスしている。

ジェレミーは最後、こういいました。
「世の中にあてになるものなんて、ひとつもないさ」
すると、私の頭はさらに「????」
そこまでいくと、ちょっと飛びすぎてしまうので、飛びたくないというか、
いや飛んでないのかな??
確かに世の中に確実にあてになるものなんて、ないのだから・・・・
なんて、私の頭はぐるぐるしてしまった。
 
なんだか、ジェレミーさんには、こうやって私の頭をぐるぐるさせられてしまう事が多々あります。
でもそれが実は良いような気がする。
私が「はい師匠onegai03t.gif」とすべて先生を鵜呑みにせずに,自分で考えるよい刺激となるのです。
 
ジェレミーの答えと私の経験とを合わせて色々考えたのだけど、
結果はいつもと同じで、
「その時の、自分のベストを選ぶしか無い」って感じがした。
もし一人でアレクサンダーテクニークを使おうと思ったら、
私の感覚は、私の感覚でしかない。
私の感覚は、あてにならないことがある。
私が選べるものは、私が知っているものや、私が気づいたことしかない。
私が選んだもの、私のディレクションが実際どのように働いているかは、私のあてにならない感覚でとらえるしかないのだから、正確なフィードバックは期待できない。
 
そうすると、私は私のディレクションに対してクリアになることと、
それを意図し続けることしかできないように思う。

それは、私にとって、今できるベストを尽くすという言葉になるわけで、それにともなってやってくる感覚については、情報の一つ・体験としては尊重するけれども、正確な判断の材料にはできないよな・・・と改めて思った。

とはいえ、ジェレミーが言うように、「良い感じ」「上手くいっている」というフィードバックを受けることが多いのも事実。
だからこそ、レッスンを続けたいと思うのだろうし、
新しい体験から新しい発見がもたらされたりもするのだから、
情報のツールとしての感覚は、依存したくないけど尊重したい。

感覚とのつき合い方って
ほんと距離感が難しいというか、頭で考えるとこんがらがってしまう・・・。

私がレッスンを受けている時、感覚とどうつき合っているのか振り返ってみたら、
どんな感覚だろうと、新鮮に楽しんでいる感じがする。
へんな感じがしたら、それも驚きだし
上手くいく感じがしたら、それも驚きだし。
でもやはり、それはその時の感覚であって、実際に自分の役に立つのは、私は何をしたんだっけ?っていう事。

「そこに至るまでの手順」がやはりキーだから、
今回の筋肉の話のように、ボディマッピングをどう使うかというのは、
それを使って私は私にどんなメッセージ・ディレクションを送るのかということだよな
と、一番最初の質問に、自分なりの答えをあげました。
というか、それは新しい発見じゃないし・・・

なんかぐるぐるした結果、知っている道に戻って来ちゃった感じ・・・。

こんな風にぐるぐるしながら、
私の選択肢・選べるベストがすこしづつ増えていくとよいのだけど。