よくあるご質問

どれくらいの頻度で何回通えばよいでしょうか
「体験」なら1~3回。「実践」なら制限はありません。

1回のレッスンは何もしないより良く、5回のレッスンは1回のレッスンより良いです。

アレクサンダーテクニークは「レッスン」なので、「学びたい」という意欲が大切です。
その意欲に見合ったペースや回数が、あなたにとって適切なのではないでしょうか。

それが見つかるまでは、とりあえず週1~月1など、「継続」を目的としてレッスンに来られることをお勧めします。
その場合、そうですね…とりあえずは、5回~10回くらいは続けてみてみると良いかもしれないですね。

その後のレッスンの続け方や中止などは、あなたの目的と体験によってご検討ください。

もし、継続する中であなたが「もっと回数を増やすべきだ。学びに時間を作りたい」と思ったならば、自身の情熱に基づいた、あなたに相応しいレッスン数が見つかると思います。
それは、あらかじめ決められた回数で受けるレッスンよりも、充実したレッスンになると思います。

何回受けたら、習得できますか
「習得」はないので「満足地点」を自分で決めるのが良いと思います。

🔸「料理を習得する」「英語を習得する」「ピアノを習得する」とはどのレベルでしょう。
その答えはひどく曖昧です。
「アレクサンダーテクニークを習得する」も同様です。

🔸1回のレッスンでも、「何か」を得ています。
レッスンの回数は「経験の回数」。
学びは、ただ経験を重ねつつ、探求していく作業。
ここまで学んだという満足地点はあるのかもしれないですけど、それは人によって異なります。

🔸とはいえ!
何かをはじめるときには目安が欲しいものですよね。
私もそうです。

なので、参考までの回数として以下をあげておきます。
ご自身に制限をかけるものではなく「とりあえず、これくらいやってみよう」のご参考にしてください。

「アレクサンダーテクニークの体験を得る・レッスンの仕方を知る

1~3回。

新しいバランスを体験したり、ワークのイメージをつかむためにはそれくらい。

「アレクサンダーテクニークを実践する」

週1回で3か月~半年くらい。
月2回で3か月~1年くらい。

レッスンが無い間も、習ったことを意識してみてくださいね。

 

🔸私はアレクサンダーテクニークはお料理に似ていると思っています。
1回のレッスンでも「レシピ=手順・方法」を得ることはできます。

アレクサンダーテクニークの書籍にも「レシピ=手順・方法」は載っているのです

けれど、初心者が1人でやってみると「なんか違うぞ」とか「これじゃない」といった様な分かりやすい「出来ない感」があります。
嬉しいことに上手くいったとしても、少々荒っぽい感じかもしれません。

先生に習い、自己練習し、
だんだんレシピに慣れてきたり、
活用バリエーションが増えたり、要領が良くなってきたりします。
でも、クオリティをあげようと思ったら、繊細さと探求心が必要で、終わりがないですよね。

お料理もアレクサンサンダーテクニークも、おんなじ。

なので、「習得」地点ではなく「満足地点」を自分で決めればよいと思います。

 

🔸「レッスンの後、首を楽にすることを意識していたら、腰痛がなくなりました」と、実践に活かせたことを語るかたもいます。

実践に活かし、良い体験に結び付けることが出来たら「習得」でしょうか?
それは、違うんじゃないかな、と思います。
「習得」って、「それで終わり」っていう感じがしませんか?

 

🔸学びのプロセスには、良い体験があったり、上手く行かなかったりと色々な体験があります。
その一つ一つで「成功」とか「失敗」とか、そういうものではなく、
長いスパンで見ると、成長し続けているのではないでしょうか。

「習得する」「出来る」といった言葉を使ったとたんに、その「成長」区切りをつけているように感じるのです。

 

🔸「習得なんかないよ」「学びに終わりはないよ」と言ったら
がっかり?
ワクワク?

がっかりすることはありません。
1回のレッスンにも価値があるのですから、
失敗も終わりもない「経験」を積みにレッスンにお越しいただければと思います。

無意識でも、姿勢良くいられるようになりますか?
なります(以前との比較として)。 ……が、もう少し高望みしてみましょう。

緊張癖などが弱まり、普段の姿勢が以前よりバランス良くなることは、よくあることです。
(もしかしたら、レッスンを受けると、あなたの「姿勢の良さ」の概念が変わるかもしれません)

前よりすっきりしたね
首が長くなったみたい
体が楽そうになった

など、他人目線でも違いが見えることも珍しくありません。

私もアレクサンダーテクニークのレッスンを受け始めて、そんなに時間がたたず「首が長くなったね」と言われました。
(レッスンを受けて1年後位には「目の緊張が減ったね」とも言われました。)

けれども、アレクサンダーテクニークがレッスンしているのは「無意識でも楽に使える自分の体」ではなく、刺激に対して「意識的に、バランスよく、反応する」ということです。

時代はどんどんスピードを増して変化していき、生活環境が変わったり、自分の体も年齢とともに変化します。
そういったことに「適応」していくためには、「意識的」であることが必要だとアレクサンダーは考えました。

「良い動き」「良い姿勢」とは、固定的なものではありません。
状況によって変わっていくものです。

私の先生は「正しい姿勢というものはありません。正しい方向性というものがあります」と言いました。
アレクサンダーテクニークは、自分の心身をどう「方向付けるか」という学びをしているのです。

ダンサーが踊っている瞬間瞬間に、自分の体をどう使うか意識であるのと似ているかもしれません。

そうやって、自分の体にメッセージを送ることに慣れていくことで、
普段の姿勢も、意識的努力の少ないなかで面倒みられるようになっていくように思います。