「生きていることが仕事」演劇とアレクサンダーテクニーク
- あき
- ともこさんが、演技に興味を持つ・・・「昴」にいくまでの過程って?
- ともこ
- 役者さんにあこがれたのは、人生をいっぱいやりたいという、欲張り的な気持ちから。
あの人生も楽しそう、この人生も楽しそう……って。
小学生のころからそう思っていて、ずっとお芝居がやりたくて、
やっとできたのは高校生になって演劇部に入ってから。
で、演劇部の友達と、演劇の専門学校とか劇団の養成所の公演をいくつか見てまわって、昴に入りたいと思ったの。
声優さんにあこがれていたから、声優さんが多い劇団ということと、
養成所の公演を見たときにすごく素敵な役者さんがいて、
ここに入ればああいう役者になれるんだ!って夢見ちゃった(笑)
その人と私は違うんだって、後から気が付いたけれど。
役者じゃなければ、尼さんになりたかった。
でもアレクサンダーテクニークを知って、私の望んでいることをするには、
役者でもなく、尼さんでもなく、アレクサンダーテクニークが一番あっている気がしたの。
「生きていることが仕事」っていうのがいいな、って思ってたから。
- あき
- え、それいつ思ったの?
- ともこ
- 具体的にいつっていうのはないんだけれど……
昔から、惹かれた方向は「生きていればいい」っていう方向。(一同笑い)
- ともこ
- 絶対そんなことないと思うんだけど……
尼さんとかお坊さんが、当時そういう風に見えたんだよね。
人生について取り組んでいればいいっていうふうに。
- あき けいこ
- ああー。
- ともこ
- 生きることについて取り組むには、演技よりも、アレクサンダーテクニークの方が私には現実的だったみたい。
- けいこ
- じゃあ、アレクサンダーテクニークに出会ってなかったら尼さんになってたかも?
- ともこ
- なれないよねー(笑) あこがれてたけど。 絶対大変だよね。
- あき
- そうだね。
- ともこ
- でも当時は、そんな憧れ目線で甘いこと考えてた。