12月 27th, 2016

呼吸の動きに関心を持って動く

みなさん、こんにちは。

すごく久しぶりですが、「小さな実験」をお送り致します。

最近私は、呼吸の動きに関心を持つことを楽しんでいます。

呼吸の動きというと、どんな部分のイメージを持ちますか?

肋骨? お腹? 胸?

私が今楽しんでいるのは、主に、呼吸の「背骨の動き」です。

背骨から関心を持つことで、中心からどんどん身体全体の呼吸の動きに意識が広がります。

背骨が動き 骨盤が動き 背中全体が動いている

背骨が動き 肋骨が動き 肩がその上で動き 腕に影響を与えている

背骨と肋骨の動きが、首の動きに影響を与えて、頭のバランスにも影響している

骨盤が動くので、お尻と足にも動きの関係があるかな…

まるで、身体の中で漂うようです。

普段、無意識に生活しているときには、動作に呼吸が合っていくということが殆どではないでしょうか。

緊張すると、呼吸も浅く緊張的になったり。
集中することで、呼吸の動きを邪魔したり。

私は、(変な)集中をしてパソコンに向かう時、
腰を深く曲げ、胸を押し出しながら作業をする癖があります。
そうすると、呼吸は浅くなるし、疲れるし、目の緊張も増えます。

急いで何処かに向かって歩くときもそう。

やりたくないことをやるときもそう。

なので時々、自分の呼吸のリズムに作業を合わせると考えることが役に立ちます。
自分の身体全体が動くのだということを思い出せるし、無理せずに許せます。
そうなると、心身が快適に動き出し、気持ち的にも余裕が出てきます。

呼吸の動きをただ観察することを、最近のアレクサンダー・テクニークのレッスンにも取り入れていますが、
身体を痛めた方には動きやすくなる体験があったり、
アクティビティレッスンでは抑制に役立ち、
意識が広がったり、逸る気持ちを穏やかにしてくれたりと、有効な手段となっています。

新しいことを覚える必要もなく、
無理をする必要もありません。

私が個人的に面白かったのは、
歩いている時の呼吸のリズムが変わったことです。

まるで泳いでいるときのように、
一息が長いまま、何歩か滑らかに進み、
活動的な状態であっても、呼吸がアップテンポにならずにゆったりしていること。
とても心地良い歩行です。

それが正しいとか、健康に良いとか、そういう価値観ではなく、
ああ、面白いな、これ、好きだな、と思いながら、
呼吸の動きに関心を持ちながら日常を送っています。

みなさんもよかったら呼吸の観察して遊んでみて下さい。

4月 4th, 2016

前回の追記【提案を受け入れる力】

こんにちは。

先ほど【鏡を使って自分の「考える力」を観察、探求する】という実験をお送りしましたが、もうひとつ付け加えたいことがありました。

それは、「提案を受け入れる力」です。
別の実験としてお送りしてもよいのですが、せっかくですので今伝えておきたいと思います。
鏡の中の自分に提案をするときに意識してみてください。

何かを学ぶとき、新しい考えや提案に出会った時、この「受け入れる力」は重要です。

いくら良い提案をしても、受入態勢が整っていなければ、うまく行きません。

自分が鏡に向かって提案をしているとき、
その提案について、自分がどのように応じようとしているかについても観察してみてください。

「そうだね」と穏やかに素直に受け入れている自分がいたら、きっと鏡の中の自分によい変化が見えるのではないでしょうか。

素直に応じていても、
「よし! こうかな? もっとこうかな??」と集中しすぎていたり、結果を焦っている自分がいたら
「もうすこし、ゆったりした意識でやってみよう」とアドバイスをあげてください。

提案するのも自分。
受け入れるのも自分。
両方のあり方に感心をもってケアをしてあげると、
「スムーズに不要な緊張が減り、必要な緊張が現れる」ことが起きてきやすいと思います。

ちょっと試してみてください。

4月 4th, 2016

鏡を使って自分の「考える力」を観察、探求する

こんにちは! 上原知子です。

前回の実験で、「鏡を使って自分を見る」という実験をお送りしました。
引続き実験を進めてみたいと思います。

随分長文になってしまいました。
早速実験に取り掛かりたい方は
「思考の影響力を観察する」の(1)~(4)をお試し下しさい。

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まずは、前回の実験のおさらい
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『変化の前の重要なステップ』として、
観察すること、自分を受け入れること、自分に気づくことをテーマに、この実験を提案しました。

→ 鏡を使う目的を明確に。「自分のしていること、在り方」を知るために鏡を使う。
→ 自分の「していること」「雰囲気」「あり方」などを受け入れるつもりで気楽に観察する。

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今回は、『思考の影響力』を観察します。
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アレクサンダーテクニークでは、新しい自分の使い方をするとき、
身体の調和的な使い方の方向性を『考える』ように言われます。
または、方向性を自分に「お願いする」とか「許す」などという言い方もします。

このニュアンスが、ちょっと難しいんです。
考えるだけで、考えたことを「しよう」とはしない……ということが。

(実際には、「考える」とは「考えるだけ」ではななく、
「しようとしない」とは「何もしない」というわけでもありません。
禅問答みたいですね。 言葉では伝えにくい体験です。)

アレクサンダーテクニークのレッスンを受けると、先生に「首を楽に」と言われます。
「首を楽にしよう」とすると「しないで。首を楽にと考えるだけでいいですよ。」と言われます。
そうすると「首を楽に」という指示と「しないで」という指示の間で混乱することもあります。

・~・・・~・・・・~・・・~・・・

実際、私は混乱しました。

自分が先生の指示のとおり「考えている」だけなのか「やっている」のかわかりません。
わからないので、出来ません。
なんとかして先生のいう「考えるだけ」をやろうするあまり、
「こうかな? うまくできているかな?」と首に意識が集中してすぎて余計緊張したりしました。

でもそれは珍しいことではなく、アレクサンダーテクニークではよくあることです。

・~・・・~・・・・~・・・~・・・

アレクサンダーテクニークに慣れている人は、意識的に頭を「動かして」バランスよく首を楽にすることが出来るかもしれません。
でも最初は、それをせずに、もう少しデリケートに取り組めると良いように思います。

というのも、様々な行為の不調和や失敗の原因は、
「結果を望むあまり感覚的にやってしまう」ことにあるからです。
これは大事なことで、感覚的にやっているから、迷ったり、部分的な対応になって全体として歪がでたり、うまくいかないんです。

これをアレクサンダーテクニークでは「エンド・ゲイニング」とよんでいて、
緊張が入りすぎたり、視野が狭くなりすぎて、うまくいかないやり方だと考えています。

では、どうやってエンドゲイニングせずに、体験をできるかな?
アレクサンダー・テクニークの「考えて」「しないで」をどうやって両立できるかな?
そんな疑問をもとに、今回の実験をお届けします。

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思考の影響力を観察する
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(1)まずは、前回同様、鏡の前でありのままの自分を観察します。

落ち着いて、ゆっくり時間をかけてください。
なにか気になるところはありますか?

アレクサンダー・テクニークの側面から観察するとしたら、

「首は楽そうかな?」
「頭は脊椎のうえでバランスをとっているかな?」
「身体は開放されて長く広く、自分の大きさを許し続けているかな?」
「肩から指先に向かって、長く開放されているかな?」
「股関節、膝、足首を固定せず、膝は前を向いているかな?」

などという質問を自分にすることも出来ます。

でも、アレクサンダーテクニークの観点にとらわれる必要もありません。
自分のあり方に感心を持ってみましょう。
自分全体の雰囲気(元気がない、しょぼんとしている、いきいきしているなど)を掴んでみてもよいと思います。

(2)自分の可能性を見つけてみましょう。
「もっと、こうだったらいいと思うよ」「もっと、こうしてみたらどうだろう?」というところです。

(3)鏡の中の自分に、新しい提案をしてください。

心のなかで、鏡の中の自分に伝えます。

「顎はもっと楽になれるよ」
「目はもっと力を抜抜いても大丈夫」
「その呼吸の動き、すごくいいね。もっと身体全体に動きが伝わるんじゃない? 呼吸の動きが骨盤まで伝わっていることを思い出してみよう」

など、鏡の中の自分に新しい提案を自由に伝えます。
アレクサンダー・テクニークを学んでいる方は、ディレクションを伝えることも試してください。

(4)その提案に、賛同してください。

鏡を見ながら、自分の提案に穏やかに賛同し、アドバイスを聞き入れてみてください。
慌てずに、そして自分の変化をよく見ながら。

提案のとおりに反応してくれましたか?
さっきよりいい感じですか?
全く反応はないでしょうか。
何をどうしていいのか、わからないですか?

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この実験で、練習していること
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◯気楽に試してください

実験ですので、気楽に、鏡の中の自分とコミュニケーションをとってください。

鏡の中で変化がない自分、困惑している自分が見えてもかまいません。
自分のよりよい使い方を、冷静に客観的に「自分に提案する」ための練習です。

◯練習していること

提案内容を考える練習にもなりますが、
それ以上に意味のあることは、【提案を、自分の選択として思考する】ということです。

これが、アレクサンダー・テクニークの「考えるだけで良い」というクオリティと結びつくのではないかと思っています。

そして、「自分の選択に、自分が自然とノッてついてきてくれる」
そんな流れが作れれば、提案と実際の動きにがリンクしてくるようになるのではないかと思います。

◯ポジティブシンキングとは違います。

これは、鏡に向かって自分を励ますような、ポジティブシンキングとは別物です。

「自分のしていること、あり方に気づく」という観察ベースがあり、
それに基づいて、新しい方向性として「どうしたらいいのか」「どちらに向かって開放されるのか」などを提案していく練習です。

むやみに自分を元気づける、奮い立たせるというものとは違うので、落ち着いて「観察」をしてからやってみてください。

◯脳の司令で、筋肉が動きます。だから、思考の練習をしています。

「思考の力」を実験し観察しているわけですが、筋肉は脳からの司令で働くからです。

習慣化されている動きや癖は、その司令が無意識に発動してしまうのですよね。

このレッスンを通じて、「無意識」から「意識的」に自分のあり方を選択し、それがどのように伝わっているか観察してください。
不要な緊張や動きを付け加えていたら「それはいらないよ」と鏡の自分に教え続けます。

そうやって、鏡を媒体にすることにより「デリケートな思考」によって、自分を使うことができることがあります。
単に自分の中で「こうしよう」と思うより、鏡を媒体にすることで、客観的に、落ち着いて、優しくメッセージをあげられるような気がします。
それによってアレクサンダー・テクニークの「考えるの力」のさじ加減が実感できたら嬉しいです。

「デリケートな思考」とは何のことかというと、
「スムーズに不要な緊張が減り、必要な緊張が現れる……そんな影響力を持つ思考」のことを言っています。
緊張の波が、す~っと変化していくような、そんな体験ができるかもしれません。
すごく素敵ですね。 でも、それがアレクサンダー・テクニークの思考によって起こることです!

心身は連動しているので、思考がデリケートであれば、動きもそのようになるでしょう。
けれどそんな変化が起きた時、体感として「実感」できる保証がないのがアレクサンダーテクニーク。それぐらいデリケートです。

なので、実感を求めず、鏡の中の自分をよく観察して、語りかけ、また観察しつづけることを試してみてください。
この実験がお役に立ったら嬉しいです。

2月 25th, 2016

鏡をつかって自分を観察する

こんにちは。
久しぶりの「調和のための、小さな実験」です。

今日は、鏡を使った実験を提案したいと思います。

F.M.アレクサンダーは、私たちの「感覚」について「あてにならない」と言っています。

「緊張がある」
「リラックスしている」
「視線は正面を向いている」

など、私たちは感覚的に自己判断をしていますが、その判断が間違っていることがあるというのです。

アレクサンダーテクニークのレッスンを受けたことがある方は、そんな「感覚と現実が違った」体験をしたことがあるのではないでしょうか。

「感覚を通して判断すること」が上手くいっていないのであれば、それ以外の手段が必要です。
F.M.アレクサンダーの場合は、それが「鏡」でした。

今回の実験では、鏡で自分の姿を見ることを通して、客観的な観察をしてみましょう。

鏡に向かうと、無意識のうちに「ちょっといい感じの自分」をつくってしまう方も多いと思います。
でも、意識的にそれをしないようにしてください。
私達が鏡を通してみたいのは、いつもの自分です。

まずは、「自分のしていること、在り方」を知るために鏡を使うのだと目的を明確にしましょう。
そして、自分の「していること」「雰囲気」「あり方」などを受け入れるつもりで気楽に観察してみてください。

観察することや、その結果を急がないでください。
鏡を見ることを通して、何かを「なおす」ことをしたいわけではないのです。
実験でしてみたいのは、鏡を通して「客観的に自分を見る」というところまでです。
急ぎ過ぎは、失敗のもと、ゆっくりいきましょう。

〇自分のイメージや「していると思っていたこと」と、鏡の中の自分との間に違いがありますか?
〇鏡のなかの自分について、どのような気づきがありますか?
〇呼吸によって、自分が動いている姿を眺めてみましょう。私たちは、いつもいつも動いています。

観察すること、自分を受け入れること、自分に気づくことは変化の前の重要なステップです。

これだけでも、自分の中の「考え」を変えるきっかけになり、良い変化をもたらしてくれることもあります。

鏡は、全身が映るものをおすすめしていますが、
なければ、洗面台の前に立ち、ドライアーを使ったり、歯を磨いている時に、上半身だけでも観察してみるといいかもしれません。、
不要に身体を押し縮めたり、表情や腕を緊張させている姿を見つけることが出来たら、楽しんでください。

6月 26th, 2015

「○○しよう」と思うことと、緊張の関係

私たちは大抵「○○しよう」と思うと、不要な緊張を一緒に起こしてしまいます。
 
「理解しながら読みたい」と思うと、目や首を緊張させてしまったり
「急いで駅まで行こう」と思うと、手足を固めてしまったり。
  
「○○しよう」と“思った瞬間”にしてしまうことに、目を向けてみましょう。
まだ行為を行っていなくても、「しよう」と思っただけで“不要に”緊張していませんか?
 
もちろん、何かをしている最中に、自分のしていることに関心を持つことも役立ちます。
  
けれどここでは、
「行為」が緊張を起こすのではなく
しようと「思うだけ」で緊張を起こす
ということに気づいてみようと思います。
  
「挨拶しよう」と思った瞬間
「お箸を取ろう」と思った瞬間
「メールを打とう」と思った瞬間
  
思っただけで、勝手に不要に首を固めたり、手首を固めたり、胸を張ったり……
そんな癖はありますか?
  
自分の「思い」と「緊張」の関係性について観察を行ってみましょう。


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