急ぎたいときの急ぎ方

忙しさに追われるという問題を解決するとき

あせらないあせらない、一休み一休み……という、一休さん的思考は大事ですが

急ぎたい⇔急がないで という二つのエネルギーが拮抗して、身体の反応がうまくいかなくなってしまうということもあります。

「あせらない、あせらない」でうまくいかないときは、急ぎたいという「エネルギー」を上手に使うといいです。

よく、アレクサンダーテクニークは「抑制」をするワークだということで、自分の内側の使える「エネルギー」も抑制してしまう方がいますが、アレクサンダーテクニークを使いながら、「○○したい!!」というエネルギーを使うと、とても効率的にスムーズにエネルギーが発揮されるように思います。

大変!!急げーーーー!!と思ったら

首を自由に、頭は上に、身体は頭についていき、「○○するぞ!!! いそげーー!」とやってください。

 

それは、今日の私の失敗からの教訓でもあります。

今日は、寝坊をして、朝からバタバタと急いでいたのですが、「首を自由に頭が上へ、身体は頭についていく」と方向付けても、全く快適に作業が進みません。

あせるな、あせるな、エンドゲイニング(目的に猪突猛進になること)になるな・・・と思いながら、ハラハラとしているエンドゲイニング状態。

うまくいかないなあとおもいつつ、最悪だ!と、気がついたのは、1歳の子どもに「はい、早くおいで」と、玄関の外から声をかけたとき。

わが子は両手に靴を持ち、呆然と立っていました。

・・・なんと、靴を履かせず、自分だけ外にでて「早くおいで」とやっていたのです。

「だめだこりゃ、完全にあせってる、空回りしてる。」そこで気を取り直せばいいのですが「早くおいで!!」とエンドゲイニングは収まらず。

不思議な顔して両手に靴を持ったまま、トテトテと玄関の外にでてくる。「ほら、お靴履こうね」と、玄関外で座らせ靴を履かせている私・・・。

頭の中は「なんでこんなとこで履かせているんだ!止まらないよ~。玄関で掃かせればいいのに、どうしてこんな外に座らせているの??」という、行動のコントロールができない状態。

それくらい、気持ちが「早く行かなきゃ!」ってあせっている。

で、抱っこして早足で保育園に直行!!

歩きながら「そうだ!急がなきゃ!!っていうエネルギーを使うことをしていなかった。まるで急ぐことをしてはいけないみたいに、エネルギーをとめていた!!」と気づいたのです。

そして、首をラクに、頭が上へ、身体を広く長く開放しながら「急げーーー!」をすると、とても開放感を持ったエネルギッシュでアクティブな反応ができました。
イキイキしていながら、頭がクリアな状態。

やったー!!

しかし、その後、いかに自分がおかしなことになっていたのか、気付かされる出来事が。

保育園に着いて子供をおろすと、変な歩き方をしている・・・。 まさか・・・案の定、変な歩き方は、私の靴の履かせ方に原因が。

靴がちゃんと履けていなくて、靴のかかと部分に、足のかかとがちょこんと乗っかり、片足つま先状態で歩いていました。

そして、胸騒ぎがして家に戻りドアを確認すると・・・鍵がかかっていない。

こうやって、「自分の状態」を客観的に知らせれるとガツンときます。

でもよい学びでした。