自己レッスン:「NO」を言うプランだけでは緊張が増す

3週間の「抑制」を探求する期間が終わりました。
前回に引き続き、フィードバックです。

結果、
「NO」を言う抑制は、「そのかわりに、何をするのか」という次のステップへの踏み台のようなもので
「NO」だけでは緊張が抑制されるどころか、逆に緊張が増してしまうということが良ーくわかりました。

「NO」のプランをもう一度説明します。

プランを使うのは、そこに問題があるからです。

「しよう」と思ってすぐに「する」と、「間違った自分の使い方」で習慣的に反応してしまうことが多い。 間違った使い方で行うと、不要な緊張が伴ったり、健康を害したりすることがある。

例)
・歌を歌おうと思うと、首を緊張させて顎が上がってしまう。
・字を書こうとすると、ペンを強く握り肩が上がってしまう。

改善策として

①「~をしよう」と思ったら
②「NO(いいえ、やらない)」と、いったん行為を保留する。

それが「NO」を言う抑制のプランです。よろしいでしょうか。

私、この「NO」を言うプランを、日常の中でいろいろ試していました。
洗濯、お風呂、パソコン、子供の宿題をみるなど、さまざまなシーンで。

数日たって、
「あれ?NOだけのプラン、できない」ということに気がついたのです。
どうしてかいつも「意識を変えるプラン」を使ってしまう。

「NO」を言い、自分が何をしているのかに関心を持つ
とか

「NO」を言い、首を自由にすることを許す
とか

「NO」を思いながら、新しい意識の持ち方を同時進行させること
が必要なのでした。

【追記】
新しい意識の持ち方が見つからないのであれば、【NO】を新鮮に選択しなおし続けるということでもよいと思います。

とにかく、「NO」単体では煮詰まる。
まるで、「NO」…………と言って、だるまさんがころんだでフリーズしている状態。
動きが止まる。そして緊張が増える

そんな体験により、
あたりまえのことですが、

アレクサンダーテクニークの原理は
プロセスとして機能するのであって、
そのプロセスは順番に行われ、
同時に起こると言って良いくらいの、連続性を伴って行われることが大切
だという基本を再確認。

アレクサンダーテクニークのレッスンに慣れている人ならば、「N0」が意識化されると、「首が楽に頭が前に上に、背中が広く長く」という次のステップが無意識に、自動的に始まることが多いでしょう。

それは、レッスンの積み重ねの結果「NO」というフレーズの中に、次のステップである「方向性」が無意識に続いてしまうくらい組み込まれているからなんですよね。

こうした連続性がスムーズに行えると、日常生活でもどんどん自分で変化を体験することができるようになるのだと思います。

じゃあ、「NO」なんて言わずに、すぐに「新しい意識のプラン」だけ考えれば良いんじゃないの? となりそうですが、そうとも言えないのです。

それについて、続きは次回。

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